癌の鍼灸治療

癌の腹腔鏡手術後の出張治療を行いました。術後20日経過し、傷も塞がったので、傷跡も含め全身的に治療しました。

 

東洋医学では「気」を重視するわけですが、手術痕(外傷なども)は気の巡り、経絡を断絶する要因と考えて補います。

腹部にドレーンを抜いたあとも含め6箇所の傷があり、腹部の肝、心、脾、肺、腎(東洋医学的解釈の臓腑)全ての領域にそれぞれ傷があります。全身的にエネルギーが落ちる要因と考え全体的な底上げをはかりました。


1ヶ月経過を待たずに手術痕に鍼灸をすることにより傷の修復を促進し、審美的な面の回復も狙っています。

手術した部位は血行も悪くなり全身的に影響を及ぼす事にもつながりますので軽視出来ません。


年齢を重ねるほど個人差が出てきますが、入院後はその方の体力(生命力)がものを言います。

 鍼灸は弱った状態に負荷をかけずに体のエネルギーを回復させます。また、手術後ある程度傷が落ち着いた時期から治療を開始できるのが利点です。


   ※患部を触らずに治療をするならば時期はさほど関係ないと私は考えますが、入院中であれば主治医にまず相談しましょう。


※入院中の鍼灸治療は、医療施設に前例がない場合は恐らく難色を示される確率は高いのですが、理解を得られるようにお手伝いしますので出張希望があればご相談ください