TORATSUME  BLOG


切り離して考えるな、とりあえず感じろ②

私の医療従事者としてのスタートは歯科衛生士でした。

 

当時、「猫学か解剖学を専門的に知りたいな」なんて思っていました。

 

作業療法士という職種にも関心があったのですが、そもそもさほど高い志もなく「2年間で卒業できる国家資格」ということもあり歯科衛生士の学校のパンフレットを見たらカリキュラムに解剖学の記載が。(現在は3年制)

 

そんなこんなで入学したものの、実際は頭頸部の解剖学が9割で私の求めていたものとは違いました。

 

実際、臨床では医科、歯科は同じ人間の体に起こるものを取り扱うのに全く無関係の領域で交わる事がない、ということにものすごい違和感を覚えました。

 

例えば顎関節症。

顎関節の周辺組織の痛みや関節部分が鳴ったり口が開けにくいなどをはじめとした症状が起きる疾患ですが、手術を必要とするほどではなければ姿勢などの生活の中で気をつけるべきことのアドバイスや、マウスピースを作る、程度の処置しかされなかったりします。

 

しかし実際、顎関節症がある方の話を聞いてみると肩こりや頭痛、精神的なトラブル、自律神経の不調など様々な症状を同時に持ち合わせている方が多いように感じます。

やがて関節部の痛みが取れれば仮に関節がガクガクと音がしても「痛みは取れたし音がなるくらいなら支障がないから大丈夫」

と放置して過ごすようになるのでしょうか。

 

体の不調を訴える方々に過去から現在にかけて頭頸部での気になる症状の有無を聞くと「そういえば・・・」と話してくれたりすることは決して少なくはありません。

 

続きはまた。

 

切り離して考えるな、とりあえず感じろ①

美容鍼がテレビで取り上げられたらしく、美容鍼を受けたい!という人がびっくりするほど増えていますね。

テレビ効果恐ろしや。いや、素晴らしいですね。はい。

 

ところで美容目的でいらっしゃる方に

「体は全く問題ないです!顔のむくみとか目のクマが気になります」

とか言われたりするんですけど、その度にずっこけそうになっている、という事をここに告白します。

 

顔と体の関係性は切り離せないのですが、顔の問題は顔の問題、体の問題は体の問題、と捉えてる方が非常に多いのですね。

 

現代の医療では体を細分化して捉え、より専門的に見ていきます。現代人である私たちは胃が痛ければ内科か消化器科、首が痛い、肩が上がらない、とかであれば整形外科、といったように部位別で医師の診断を受け、専門性の高い医師のフィルターを通して体を診てもらいます。

医学の進歩により救われたという方も沢山おられると思います。

また、「うちの科で扱うような病変や症状はない」と帰されたり他科にまわされた事がある方もいらっしゃるでしょう。

 

専門性が高まれば高まるほど、視点はミクロに。それと同時に失われていくのはマクロな視点。全体を引いた視点で見るという事を忘れてしまった方が多いのではないでしょうか。

 

医学のみならず、細分化して物事を捉えるのがスタンダードになった現代。ネット上だけでもあれこれとミクロな情報に溢れ、振り回されて溺れかかってしまう人もいるのでは?

 

美容鍼だけを求めてくる方に

「むくみや目の(血行不良による)クマは顔に刺すより体から変えていった方がいいですよ」

とお伝えしますがピンとこない方が意外と多いのです。

 

ふう。勝手に一息つきました。

 

続きはまた。

 

 

 

 

 

2018年、そして平成30年。

 

2018年になりました。今年もよろしくお願いいたします。

それにしても2018年って聞くより平成30年という響きのほうがダメージが強い昭和生まれでございます。平成になってから30年も経っていたのかと。

そりゃ歳とるわけですよ。

年々、「あれ、前は出来てたのに」「前はこんなことなかったのに」と思うようなことが増えています。

なんとか抗いたくなりますし、具合悪そうな鍼灸師とか絶対説得力に欠けるから、何としてでもさわやかな顔ができる身体状態を保たねば!!という気持ちはあるんで、無理しない程度に今年も頑張ろうと思います。

 

以前はこうだったのに今はこう、みたいな現象にまつわることで、毎年年末年始になると思い出す持ちネタをひとつ。

鍼灸師になる前は冷え性がひどくて「寝るときは靴下を履く」「着ぐるみになるんじゃないかってくらい厚着する」みたいなのが当たり前でした。

湯たんぽは必須。寝る前にお布団に入れていました。

とある年末、足が冷たすぎて睡眠中いつのまにか湯たんぽに足を乗せて寝てしまい、低温やけどができてしまいました。

すぐには気づかず大きな水ぶくれが数日後にはっきりと表れました。直後にわからないのが低温やけどの怖いところ。時間をかけてじわじわと深部に損傷を与えていくので最悪の場合周辺組織が壊死してしまうこともあります。

 

しかも年をまたぐ時期に起きたので、もうなんか気分的に浮かれる要素がない。

やけどのレベルとしては中等度っぽいから壊死はないだろう、私に限ってそんなことないない!と自分を励ますとともに、この冷え性はどうにかせねばならない!と自分の体を見直すきっかけになりました。

 

失いかけてその大切さに気づく

 

人間関係も健康状態もこれに尽きます。

(例:あの人今頃いったいどうしてるかなぁ・・・。わたし、わがまま言いすぎたかな)

 

そんなこんなで、自分なりに冷え性改善をしたおかげでもう何年も風邪をひいていないのですよね。

たまには風邪をひいてみたい気もしたので今季はあえて厚着をしないでみました。鼻水が出ることはありましたが発熱して寝込むとかのどが痛いとか全くないんですよね。多少油断しても大丈夫な体になっているようです。

 

何らかの症状が合っても

「昔からだから」「遺伝だから(冷え性が)」という方がたまに、いや、結構いるんですよね。

取り立て問題視してない時点でその人にとったら健康なのかもしれない。とか、こちらの感覚がマヒするときもあるんですが、同時にほかにも話を聞くと心配になる症状がちらほらあったりします。

そういう場面に遭遇し、改めて自分の過去を振り返るとやはり不健康だったな、と思います。よく風邪ひいてましたし。

「自己管理能力云々いうけど、風邪ひくとか仕方ないじゃん」

って本気で思ってました。

 

「自分を疑う」目線ていろんな意味で大事かな、と思います。

自分のことって案外わからないものですので、定期的に第三者にみてもらうのは大事です。ちょっと気になる方は症状がはっきり出る前に鍼灸でもうけにきてください。

 

あと、低温やけどには気を付けて!よい冬を過ごしましょう~。

 

 

参考までに

※ちなみに低温やけどは四段階に分類されます。

Ⅰ度:発赤 

Ⅱ度やけどの進行度合いでさらに二つに分類

     表皮まで:水疱、発赤、腫れ

     真皮まで:上記のほか、皮膚の変色(白) 

Ⅲ度:皮膚の変色(白、茶)、ただれ、壊死

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年を5分で振り返ってみた

信じたくないのですが2017年がもう終わろうとしています。目標があったのですが達成できなさそう、心残りはありますが一年を振り返ってみました。

 

2月は「おれんとここないかVOL1」と題しまして自宅でワイワイと過ごしました。美術作家の松岡友さんに自画像を描いていただいたり。VOL2がありそうな気配はありませんが(自分次第ですが)またいつか気が向いたらなんかしたいです。

 

5月、用事で関西に行く予定があったので、京都にある「新町・お灸堂」さんに訪問、施術を受けました。鋤柄先生のお人柄はお灸同様の温かさを感じ、楽しい時間となりました。

 

そしておなじ5月、四国は徳島で「美容鍼イベント」を開催。

身体の鍼灸は抵抗あるけど美容鍼は気になる、という方向けに「鍼灸を身近に、楽しく」思っていただきたい、という想いから企画、旧友の化粧品店をお借りして楽しいイベントになりました。そしてたくさんのリクエストをいただき第2回が9月に。

1回目は1日だけでしたが9月は眼鏡店と化粧品店の2か所で計3日間行いました。また暖かい時期に徳島訪問したいです。呼んでください。

 

7月は泥まみれ畑音楽フェス[Mud Land Fest]で鍼灸ブースを設けさせていただきました。もっぱら吸玉が人気でしたね。有機農法の畑で泥だらけになりながら自然と音楽に身をゆだね戯れる姿に、本来の人間の在り方を考えさせられるような楽しい時間でした。

 

同じく7月、2016年12月にも参加した、岡山県にある心療内科HIKARICLINICさんのHIKARI FESTIVALで鍼灸の施術をしました。イベント自体エッジが効きすぎてて鍼灸がかすんで見えました。もっと頑張ります。

 

 

イベント的なのはそんな感じです。

 

ちなみに11月は綾瀬にある「北京堂鍼灸院」で淺野周先生の鍼灸治療を受けに行きました。学生時代から翻訳本を読ませていただきこの先生面白いなぁ、と思っていたのですが、いろいろとお話を伺いながらの施術は刺激があり、未知の体験ができました。また伺いたいです。

 

話を戻しますが、虎爪は完全紹介制ですのでオープンな環境であるイベントは新鮮でした。イベントだと鍼灸初体験も気軽にしやすいようです。

最初怖がっていても9割の人は良いリアクションを見せてくださるので、やはり積極的にこちらから鍼灸を知ってもらうべく動かなきゃな、と改めて思いました。

 

今までの概念にとらわれず面白いことがやりたいので、協力してくださる方がいればジャンル問わずお声がけください。

「こうであるべき」といった考えがないほうが世界は広がる気がするのと、組むことによってそれぞれの幅が広がることが楽しいと思います。

 

今年1年、鍼灸を必要としてお声がけくださった皆様に感謝しつつ、来年は個人的に立てているやりたいことの目標を達成を目指しつつ、鍼灸に対しても貪欲に取り組んでいきます。

ご紹介もお気軽にお願いしますね。

 

来年もたくさんの方々のお役に立てるよう、そして鍼灸をもっと身近に感じていただけるよう精進してまいりますので、来年も虎爪鍼灸室を何卒よろしくお願いします。

 

少し早いですが良い年末年始をお過ごしください。

 

 

 

 

膝蓋靱帯炎の鍼灸治療

整形外科で膝蓋靱帯炎と診断を受けた中学一年生のCくんの出張治療でした。
整形外科では成長期で骨の成長と筋肉の発達のバランスが崩れていることが原因なのでストレッチをするしかない、との事で駅伝大会の前でもあったので鍼灸治療のご依頼を頂きました。
膝蓋骨周囲だけではなく全体のバランスを見ながら、痛みを取るだけではなくつまりのない身体を目指して治療を致しました。
Cくん曰く鍼灸をやると調子良く走れる!とのこと。
私が歯科衛生士時代には口腔内のクリーニングをさせていただき、鍼灸師になり体のメンテナンスをさせていただいています。ご縁を感じつつ大事な時に鍼灸を取り入れようと連絡をしてくださる事が本当に嬉しいです。
駅伝大会では惜しくも優勝は逃したそうですが、Cくんは痛みもなくしっかり走りきれたそうです。
しかしお子さんの成長の早さにビックリです。今後もお手伝いできる事があればいつでもご連絡くださいね!


iPhoneが壊れた事によって変わった事を考える

 

 

2年以上使用したiPhone6S Plusが急死いたしました。前触れはあったのですが、何とか使えるし、と頑張ってもらっていました。

とあることをきっかけに、ある日、茨城県にある縁切り神社に行きました。

その帰り道に見事に動かなくなりました。起動しない。リンゴマークのまま、うんともすんとも言わなくなりました。

 

偶然かもしれませんが、タイミングがタイミングだったので・・・。

 

縁切り神社恐るべし!!

 

と思いました。

 

で、数日間、どうしようか考えました。

 

ちょうどiPhoneXの発売も間近だったので買い替えも検討しましたが指紋認証から顔認証に変わったり、その他の仕様も異なる。不具合など出るか様子も見たい。何より「すっごいほしい!」というテンションでもない。

 

二年縛りの契約期間も残っています。心底魅了される機種もないし思い切ってとりあえずガラケーにしました。

 

モバイルWIFIはあるので、ネット用に古いiPhone5を持ち運び、通話はガラケー、という体制。月額料金がぐんと減るのはいいことです。

 

ただ・・・

モバイルWIFI、iPhone5、ガラケー、モバイルバッテリー、こまごまとした荷物が増えました。

で、

ガラケーにしてみて改めて思いました。着信がほどんどないよね。

 

予約は初回以降はメールやLINEでいただくことが多いです。

 

iPhone5にはLINEアプリがなくて、容量もいっぱいだから新たにアプリが入れられない。LINEが使えないのは不便に感じました。

 

ご不便をおかけするのは心苦しかったものの、次第に私の行動が変わりました。常に手元に置いて、些細なことでも気になれば検索したりしていましたが手元にガジェットを常備しなくなりました。

 

ガラケーで初めて通話した相手は♡♡

 

119でした。

 

新宿で血だらけになってる人がいたので救急車を呼びました。

 

恐るべしガラケー効果!(関係ない)

 

うつむいてネットを見る時間が減りました。

(首への負担が減りました。首のしわが消えてほしいです)

 

電車に乗ったら、窓からの景色を眺めたり、正面に座る人たち全員がうつむいてスマホに夢中になってるのを眺めています。

(遠くをぼんやり眺める分には目は疲れません。背筋を正しているとなんかいい気分、あと、すぐに検索しなくなったので空想したり自分でちょっと考えてみたりする時間が増えました)

 

やがて出かける際に通信機器を置き忘れました。

(予約連絡があったのに夜まで気づかずご迷惑をかけました)

 

通話もほとんどしないのに、一か月機種代込みで一万以上かかっていたのがばかばかしくなりました。

(お金が浮くので本を買いました)

 

正直、あると便利なのですがなくても平気なものですね。

 

そんな感じです。

 

いきなり壊れたので、バックアップも一切取っておらず、クラウドもつなげてなかったからデータは完全に捨てることになりました。かわいいねこたちとの日々の写真と思いつきメモが残ってないのだけは悔やまれます。

 

なのでアドレス帳的なものもなくなりました。Cメールが届いても誰かわからず、どなたですか?とか聞かなきゃいけないレベルです。

 

でもなんとなくホッとしてる自分もいたりします。

 

いろんな意味でデトックスって大事だなーって思いました。

 

あと、LINEとかで「既読無視だ」とか「未読のままだ!」とか、それにまつわる喧嘩や一喜一憂する人をたまに見ますけど、精神衛生は体に影響しますからね、そんなことで思い悩むくらいなら思い切ってガラケーにすることをお勧めします。

 

私も既読にしたまま放置してたら催促メールをもらったりしてうんざりしたこともあります。

忙しいか、どうでもいい内容か、忘れてるか、返す義理もないか、

 

たいていそれくらいの理由なので気にする必要はないと思います。

 

いろいろ思い悩んだとしても連絡が取りにくくなることで、本当に自分にとって必要な相手なのかどうかもわかるかもしれないです。

 

まあ、そういった感じで状況が変わってしまいましたのでしばらくはレスポンスがわるくなるかもしれません。お仕事連絡はこまめにチェックしてますので何卒よろしくお願いします。

 

今年も一か月切りました。コンディションを整えて来年に備えましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京都内での出張治療を受け付けています

完全紹介制・出張治療の虎爪鍼灸室、都内での施術拠点をいくつか確保しました。

品川区、新宿区、文京区の三か所です。

レンタルルームなども含まれておりますので、ご希望のお日にちに合う場所で施術をさせていただく、という形になります。

環境的に、予約日3日前よりキャンセル料が発生し、治療費と別に出張/交通費もいただくことになります。

それはちょっと不便、という感想にしかならないと思いますがご利用希望の方はぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。

複数人でお越しいただく場合、1グループにつき一件分の出張/交通費になりますので断然お得です。

そろそろ自分の城を都内に持つべきか、という気持ちもありますが、環境に拘束されるのも辛いので難しいところです。

 

基本ご依頼がありましたら、条件が合い次第ちょっと遠くても参りますので呼んでいただければと思います。

はり、きゅうって何に効くの?

先日、患者さんからたくさんの質問を受け、一つずつ答えていきました。

「こんなに説明を受けたことがない!」と喜んでいただけてホッとしましたが、自分自身、多くを語りすぎない、ということにこだわっていたので、少し自分のやり方を見直すきっかけとなった出来事でした。

 

はり、きゅうは古代中国から行われてきた治療です。東洋医学は体系化されて命学、相学、卜(ぼく)学、仙学、医学として伝えられていきます。

ひとつづつの説明はググッていただくことにして…

はり、きゅうというものは東洋医学のなかにある一つのパーツに過ぎません。

命、相、卜、仙、医の思想が合わさり身体へ還元する術の一つがはり、きゅうなのです。

 

とか言い出すと、「なんだか怪しさしか伝わってこない」という感想を持つのが現代人のあるあるだと思っています。

 

私自身は現代医学、東洋医学の両面を参考にしながら治療しているため、どちらかに偏ってどっぷりとした内容の説明をしたくない。また、治療を受ける側が施術者の言葉にとらわれすぎて自分自身の感覚を見誤ってほしくない、という想いもあります。

 

そんなこんなでこちらから積極的に「これはああでね」といった説明をしないできました。聞かれたら答えるよスタイルです。

 

でもちょっとは自分から言うべきなのかな、と、今回妙に喜んでいらっしゃる姿を見てそう感じました。

 

とりあえずよく質問を受ける「はり、きゅうは何に効くの?」

ですが、私の出身学校の名誉講師である小林詔司氏の言葉を借りるなら

 

「何にでも効きます」

 

と申しておきます。

 

(いよいよ怪しい)

 

ちなみに治療に使うはりは、ハリネズミのはりより細いものを使っております。カラフルでかわいいはりもあります。

 

 

 

依存、中毒、精神疾患を鍼灸の立場からちらっと考察する。その①

先月、法曹関係者から違法薬物使用、性犯罪、その他依存症などの犯罪者に対する法律と医療の動向についての話を聞いていました。

 

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ある医師が考案した方法で、犯罪者が犯した罪を病気によるものと捉え、罰する前に治療をするように法整備をしたらよいのではないか、ということを提唱している組織があるという。

薬物依存も含め、精神的な問題が起因する肉体的精神的症状に対する鍼灸治療の有効性というのはあるのだろうか?

あるのではないか。という想いはあったのですが、このようなエビデンスで鍼灸は有効である、といった犯罪者に対する治験などはない。

海外では薬物依存に対する耳鍼治療を行っている組織があり(日本にはないけどテキストは海外経由で入手できる)、以前から非常に興味があったのであらゆる文献をあさってみた。

 

鍼灸の脳内の神経伝達物質への効果としてはドーパミンやノルアドレナリンの分泌をコントロールするセロトニン分泌を促進、というのが教科書的なもので語られている。

 

ある文献では一定の条件下ではセロトニン作動神経へ増加抑制に作用するという記述もあるので、ざっくり解釈するならば

鍼灸によって脳内の神経伝達物質の分泌を増加、抑制が可能ということになる。

 

 

 

~以下名古屋大学での研究論文より引用~

 

「中脳辺縁系ドパミン作動性神経系は報酬回路を構成する重要な神経系の一つである。コカイン、アンフェタミン、およびメタンフェタミンはいずれも強力なドパミン作動薬として作用する。コカインはドパミン作動性神経終末に存在するドパミントランスポーターに結合し、ドパミンの再取り込みを阻害することによりシナプス間隙のドパミン濃度を増加させる」

 

鍼灸はセロトニンを増加させ、ドーパミン分泌を抑制させるので少なくとも薬物依存に対して一定の効果が認められるだろう、という推測をしてみました。

 

法律的にどうこうは置いても、依存性のある症状に対する治療措置などが実現して犯罪抑制や更生に繋がるならば、いろんな手段を検討するのも価値があるだろうなというのが個人的感想です。

 

あら、ちょっと長くなりそうなんでひとまずおしまい。

 

 

 

あなたとわたしは同じようで違う

鍼灸を通じていろいろと感じることや、発見などがあります。

以前仕事をしていた医療機関では様々な症状に苦しんでいる方々が治療として鍼灸を受けにいらしていました。

私は症状によって治療方法を変えてはいましたが、どの人にも必ず同じ場所に一本だけ鍼を刺し、反応を観察していました。

「どうですか?」と尋ねるとその反応はそれぞれ違うものでした。

一本の鍼に対する感受性は人それぞれなのが当たり前です。しかし、一定の割合の人で深く考え込む人がいました。うーん、うーん、となかなか答えられない。

「こういうの初めてだからよくわからない。普通はどう感じるものですか?」など。

わからなきゃわからないでいいのです。

決まった答えはないし、こちらとしてもこんな風に答えてほしい、という思いはない。

自由に何かを思い、答えることが苦手な方が多かった現場でした。

そして全身の力が抜けにくい、リラックスできない、眠れない、具合が悪くなる。そんな感じでした。

 

生きていると様々な困難にぶつかるときがあります。

私自身は生まれた瞬間から難ありな肉体を有していました。

足首が変形した状態で母体から出てきて、先天性内反足という診断名。

全く物心ついてない満一歳の時に外科的手術を行い、痛くもかゆくもない状態ですがアキレス腱を両足とも切断しているそうで、可動域がすこぶる狭く正座はできない、つまさきだちは出来ない、走るのは50メートルを11秒くらい、見るからにちょっとおかしな足の形。大人になっておしゃれなヒールをはくこともできないのはちょっと寂しかったです。

 

パッと見るといたって元気そうな女の子で、うんていやのぼり棒が得意でした。(おかげで上半身の筋肉量は多いと判定されるくらい。もうすこし華奢でありたかった)

 

人と同じようにできないことも多くあり、正座をしないといけない場面で体育座りをしていたら事情を知らない教員に叱られてぶったたかれたこともありました。

そんな状況を小学校低学年くらいまでは自分の中では整理がつかずにいましたが、

 

「よく見るとこんなへんてこな足が随分と頑張ってくれてる。よくよくみたらユニークな形だな。ひざ下だけ棒みたいに細いけど太いよりはいいかも。そうか、私はただ人と形が違うだけ。形は普通でも心がいじわるだったりおかしな人もいる。みんな同じようにしてるけど一人ずつ何かしらあるかもしれないし、全くもって完全体の人なんかいるはずがない。」

 

とか思って根拠のない自己肯定感の強い子供になっていました。

「あなたとわたしは同じようで違う」と。

他人はかわいそうに、つらいでしょう。と言う。こんな体に産んでしまってごめんね、と悲しむ母を見るにつけ、私はそんなかわいそうな人間なのか。と辛くなることはありました。

謎の自己肯定思想はそのつらさを打ち消す防御反応として起きたのだと思います。

 

まあ、その後に新たな肉体的困難を迎え入れ、再び葛藤するわけですがこんな事生きてればいろいろあるだろうと今は思います。

      今となったら些細な事に思えます。

で、話を戻してみて、何が言いたいかというと、自分だけが保有する感覚は誰とも比較はできない、ということだと思うんです。

 

あの本にはこの状態をこんな風に書いてたから私ってこうかもしれない、とか、普通の人はどう思うんだろう、それと比較しないと判断がつかない、みたいな状態はほかの場面でも苦しみを生む発想になりえるということです。

 

自分に自信がない、どうしたらいいかわからない、こうだったらよかったのに。

 

という想いってごく普通なことだと思います。

もちろんそんなこと思わない人もいるかもしれませんが、そこを健全という位置づけにするといつまでたっても辛いままです。

 

じゃあどうしたらいいのか。

 

正直明確な答えはないです。

答えは自分の中にしかないと私は思います。

 

人それぞれの解決法があると思うのです。

 

自分はどうなのか、自分自身は何をどう考えているのか、ということは突き詰めるほうがいいかもしれない。

あとは良い評価をしてくれる人の言葉を全力で信じて自分のものにする((笑))これ本当に大事。

 

結局は誰とも比較しないまっさらな自分を把握することが解決の第一歩かもしれません。

 

リラックス、脱力できない、思考がぐるぐると終わりなくいやなことを考えてしまう、なんかよくわからないけど辛い、そんなときは鍼灸を受けてリセットしに来てください。

 

はじめはよくわからないかもしれませんが何度か続けていくことで必ず発見があると確信しています。

 

誰かのお役に立つならと自分のことを記してみました。

なんか辛くなったりしたときはお灸でゆるっとしませんか。